全米を牛耳る巨大製薬会社。
世間ではその薬害問題が報じられていたが、チャールズ・エイブラムス率いる弁護団は決定的な証拠を掴めずにいた。
そんな中、野心家の若手弁護士ベン・ケイヒルは金髪の美女エミリーと出会い、機密の臨床ファイルを受け取る。
その出会いをきっかけに、人間達のありとあらゆる欲望<出世欲・金欲・独占欲・愛欲…>が複雑に絡み合い、ケイヒルの人生は予想もつかない意外な展開に巻き込まれていく・・・・。

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NOSVIS 監督は、『クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル』『リンガー 〜2つの顔〜』『ザ・フォロイング』等のテレビドラマシリーズを多く手がけてこられましたが、テレビシリーズと映画作品 制作する中での大きな違いは、ありましたか?

 

シンタロウ・シモサワ監督 今まで手がけてきた作品は、テレビシリーズが多かったのですが、映画との大きな違いとしては、やはりスケジュールなのかもしれません、現に今もテレビシリーズの脚本に追われており、現場としてはキャスト、スタッフが次の脚本を待っている状態で、脚本を渡せば翌週には、その脚本の内容で放映されていたりします。ですからどちらかと言えば流れ作業の様に追われた感覚が強いかもしれません。

しかし映画に関して言えば、細かな部分まで精査し本当に、この台詞が必要なのか考える時間もあり、自分の書いたものが2年間ほったらかしという事もあり、時間があるからこその難しさもあります。

 

 『ブラック・ファイル 野心の代償』シンタロウ・シモサワ監督記事内画像2

 

NOSVIS 今作では、とても大きなお金を動かし素晴らしいキャストの指揮を取る立場となりましたが、アル・パチーノ演じるチャールズの様に大きな力を得た時、自分の中でその大きな力によって、狂ってしまうかもしれないと危機感を感じる事は、ありましたか?

 

シンタロウ・シモサワ監督 この作品のスケールの話しからすると決してキャストのギャラが高かったからというお話でない事は、前置きさせて頂きますが、キャストのギャラ、制作費含め1000万ドル近くでした。ただ資金調達する際も金利の高いローンを組まなければならなかったり、ネガティブな事もあり、実際純粋に制作にかける事のできたお金は、280万ドルでした。ですが僕にとってこの280万ドルかけて撮る事ができた事は、とても大きな規模の作品であると思っています。

自分で言うのもどうかと思いますが、この予算で撮ったとは思えないスケール感が出ていたのではないかと思っています。

そしてつい先日新たな作品も撮り終え、その作品は24万ドルの予算で制作しましたが、大きな作品の後でこの予算の作品を撮った事は、低予算でも良い作品が取れるのだと初心に戻る事もでき、うまくバランスがとれたのかもしれません。

 

NOSVIS 今作の中では、金と女が人生を分けていきましたが、監督ご自身 金と女で狂う心配は、ありませんか?

 

シンタロウ・シモサワ監督 そんな誘惑があったら良いのですが!(笑)

僕には、金の誘惑も女の誘惑も無いです。残念ですが!

80年代のこの手の作品では、欲望と金に翻弄される人間の姿がうまく表現されていましたが、その頃の作品イメージを今作でも意識していたところがあったと思います

 

NOSVIS 監督のご両親が日本人との事ですが、ご両親から教わった、生きていく上で大切な事とは?

 

シンタロウ・シモサワ監督 母は、神戸の芦屋育ちで、小さな街から大都会シカゴへ移住したわけですが、母からよく言われた事は、「足るを知る」という言葉でした。

アメリカでは、道も食事もとにかくなんでも大きいのですが、身の丈に合う ちょうどよい家に住み、豪華な車を買う事もなく自分達に合うスタイルが、一番良いのだと教わりました。

 

 

ブラック・ファイル 野心の代償

 2017年1月7日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開

 

 

監督:シンタロウ・シモサワ 出演:ジョシュ・デュアメル、アンソニー・ホプキンス、アル・パチーノ、イ・ビョンホン、アリス・イヴ、マリン・アッカーマンほか

2015/アメリカ/106分/シネスコ/原題:MISCONDUCT 

提供:カルチュア・パブリッシャーズ 配給:松竹メディア事業部 宣伝:スキップ 

公式HP:blackfile.jp

©2015 MIKE AND MARTY PRODUCTIONS LLC.ALL Rights Reserved.

 

 

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