生まれ育った沖縄で、戦後アメリカのサブカルチャーやホラー映画から受けた影響とは? 画家 我喜屋位瑳務 インタビュー!

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我喜屋位瑳務  gakiya isamu

  

 

紙やキャンバスだけでなく、使用済みのチケットやパッケージ、ビニール袋、ポストカードや方眼紙など、ピンときたものが何でも素材になってしまう、という我喜屋さん。 

そんな素材に、沖縄で生まれ育ち身近だった、という戦後アメリカで隆盛したサブカルチャーやホラー映画から受けた影響を、我喜屋位瑳務というフィルターを通し、シュールな、でも人間臭くユーモア溢れる作品へと落とし込んでいる。

 

我喜屋さんの作品は、気軽に購入ができるという点も魅力のひとつだろう。この日、銀座のnada art galleryで開催された展覧会に訪れた人々は、作品の前に佇み、じっと作品と向き合っていた。
テーマが気に入るもの、表情が気に入るもの、色味が気に入るもの……存分に味わった後で、どうしても側に置いておきたい作品を注文する。何かにとらわれ過ぎることなく、「気持ちの良いところに置いていく」という彼の作品だからこそ、時や空間を感じさせず、家に持ち帰ったとしても馴染むのかもしれない。

 

作品を通し、見るひとに不思議と図々しくないメッセージを発信し続ける我喜屋さんに話を聞いた。

 

[画像]Isamu Gakiya Untitled  14.5×18.2cm  Coloerd pencil, Pen, Ink, Adhesive tape, Paper 2008 

 

 

我喜屋位瑳務 

沖縄県生まれ。
独学で絵画を学んだ後、上京。挿画・アパレル・広告・WEBなど幅広い分野でイラストレーターとして活躍をする一方、2009 年に第1回「1_WALL」展(旧:ひとつぼ展、ガーディアンガーデン)にてグランプリを受賞、2010、12、13年と個展の開催や数々のグループ展に参加するなど、美術の分野でも活動を広げている。

 

 

——今ハマっているものは、ありますか?

 

最近はゲームですね。ファンタジーをテーマにしたオンラインゲームが好きなんです。アメコミとかホラー映画も好きなんですけどね。ホラーだと「悪魔のいけにえ」とか「ホステル」とか。でも、最近年をとってきて、グロい表現が見られなくなってしまって、あまり見ていないですけどね。

 

 

——我喜屋さんの絵を見ていると、物語がいくつも浮かんでくるのですが、ストーリーを考えた中の1場面を切り取っているのですか?それとも、ピンときた1場面を描いているのですか?
 

ストーリーはあまり考えていないんです。1場面の気持ちの良いシチュエーションだけを描いています。

 

 

——ご出身が沖縄ということですが、古道具屋やアメコミとふれあう機会が子供の頃からありましたか?

 

沖縄では、テレビも6チャンネルはアメリカチャンネルになっていて、ずっとアメリカのテレビばっかりをやっているんです。至るところにアメリカの文化があったので、自然と影響を受けていると思いますね。

でも子供の頃の愛読本は「てれびくん」とか、プラモデルの雑誌とかが好きでした。

 
 

——日本人がこのテイストで描いていくというのは面白いですね。いつ頃から作品の製作を始められたのですか?

 

21歳の頃に美容師になりたくて1年間働いていたんですが、僕は黙ってカットをしたかったので、お客さんと巧くコミュニケーションができなくて苦痛だったんです。何か違うな、と思っているときに漫画家の寺田克也さんのイラストを見て、いいな、って思ってこちらの道に進みました。なので、画家として始めたのは、25歳なんです。今40なので、今から丁度15年前ですね。絵画の学校に行っていたわけでもないので、何の繋がりもなく、デビューまでに時間がかかってしまいましたし、当時はバイトもしながら描いていたので、何度も挫折しそうになりましたけど、意地があったので今でも描き続けています。

 

 

——画材も何故、水彩や油絵の具ではなく、アクリル絵の具だったのですか?

 

高校で使っていた分の残りがあったからです。元々は寺田克也さんのようになりたくてデジタルでやっていたんですが、色々と迷っているときに、湯村輝彦さんを紹介してもらって、作品を見てもらったら、コラージュをやった方がいいんじゃない?って言われて。そこからコラージュもやっていきました。

 

 

 

 

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