第67回カンヌ国際映画祭オープニング作品として世界を沸かせたニコール・キッドマン主演『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』オリヴィエ・ダアン監督インタビュー

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『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』10.18公開!! 

 

第67回カンヌ国際映画祭オープニング作品として世界を沸かせたニコール・キッドマン主演『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』がいよいよ10月18日(土)より全国公開を迎えるにあたり、オリヴィエ・ダアン監督が緊急来日した。オリヴィエ・ダアン監督に作品の魅力について伺った——。

 

 

——ようこそ、日本へ!!日本はいかがですか? 監督から見た日本の魅力とは?

 

日本は昔から好きですよ。来日するのも毎回嬉しいです!

僕は日本の文化が大好きなんです。アート系も全部好きですし、食べ物も好きで、本当に日本のほとんど全てが好きなんです。

 

 

——特に好きな食べ物はありますか?

 

うーん、いっぱいあり過ぎて選べない(笑)。揚げ出し豆腐かな(笑)。

 

 

——映画を観させて頂き、個人的にはグレース・ケリーが母親に電話をかけて「普通の話がしたかった」というシーンが印象的だったのですが、監督にとって映画の中で印象的なところや、このセリフはこだわった!というシーンはありますか?

 

まさに今あなたがおっしゃったシーンです。

実はシナリオにはもともとあのシーンはなかったんです。でも、僕自身があのシーンは是非入れたい、という強い思いがあって、あのシーンを入れました。どういう風に撮ろうか、ということも悩んでいたんですが、結局たどり着いたのは、カット割りをするのではなくて、一つのシーンをずっとカメラが彼女を捉えていて少しずつ近づいていく、また、ほんの少しだけバックする、という様なとてもシンプルなカメラワークで撮ったんです。なので、あのシーンは今回の作品の中でもキーとなるシーンの一つなんです。 しかもあれ、テイクも2回しか撮ってないんですよ。

 

 

——監督にとってグレース・ケリーとはどのような女性ですか。

また、彼女を演じたニコール・キッドマンはどのような女優であり、女性ですか。

 

グレース・ケリーは、頂点で女優というキャリアを捨てた人ですから、活動していた期間はとっても短いんです。オスカーを受賞して、すぐに終わってしまったので、ほんと数年ですよね。映画自体も10本程しか撮っていないですしね。

それに対して、ニコール・キッドマンは80年、90年代そして2000年に入ってからもずっとキャリアを積んでいるんです。なので、キャリアの重要性というのはニコールの方が随分と凌いでますよね。

でも何故グレース・ケリーがアイコン的な使われ方をするかというと、やはりそれは彼女が25歳くらいの若いうちにキャリアを捨てたことと、キャリアを終えてからも神話的なオーラを持ち続けているからです。

僕自身どちらかを選べと言われたら、女優としてのニコール・キッドマンが好きですね。

 

 

——ヒッチコックが本人として登場するシーンがありましたが、グレース・ケリーを描く上でどのような役割を担っていると考えますか?

 

ヒッチコックはトラブルの種みたいな人ですよね(笑)。

結婚してから電話がかかってくるまでに6年たっていますよね。グレース・ケリーは、もう結婚して子供も二人いてモナコに住んでいて。そういう状況でグレース・ケリーに『マーニー』に出演してほしい、と言ってくるヒッチコックは、そういう火付け人なんですね。

ただ実際には、ヒッチコックはモナコに来てあれこれはせず、電話だけだったんですけれど、やっぱりヒッチコックを登場させるべきだと思ったので、敢えてシナリオの中では僕自身の考えで登場させたんです。 

もちろん彼女は動揺しますが、「いや、やってもいいんじゃないかな、やれるんじゃないかな」という期待を彼女自身は持ち続けていたようなんです。 というのも、結婚したときに、ひょっとすると何本かくらいは結婚してからも出られるんじゃないか、という暗黙の了解もあったそうなんです。別に誰と契約書を交わした訳では無いんですけれどね。

結局は、今回の映画で描いているように諦めなければならなくて、その時の彼女の思いというのは非常に引き裂かれるような悲痛なものがあったと思います。彼女は結婚して以来二度とスクリーンには登場していない訳ですから。

 

 

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