今もなお昭和の懐かしき感覚や家族のあり方とは何なのか?と投げかける作品を 発表し続ける映画監督 佐々部 清の魅力を2014年公開「六月燈の三姉妹」、そして2015年7月11日(土)より全国順次ロードショーされる待望の新作「群青色の、とおり道」2作を通し監督の思いをお届けしたいと思う。

 

「群青色の、とおり道」佐々部 清 監督 インタビュー

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あなたは独り立ちする事に焦り 何か大切な事を忘れかけていませんか? 
巣立ちを迎えるのが、早い人も遅い人もいます。
ただその巣立ちが本物であるかは、そこに家族を思う気持ちを共に持ち合わせているのか?そこなのかもしれない。
そして自分の回りにいる大切な人に心から気付いたその瞬間 あなたの求めた旅立ちは始まっている。
 
今巣立とうとしているあなたに見て欲しい 最高の映画「群青色の、とおり道」
 

 

「群青色の、とおり道」

佐々部 清 監督インタビュー

「群青色の、とおり道」先方記事内画像

 

NOSVIS この映画を撮ることになったエピソードを教えてください。

 

佐々部監督 この映画ができるきっかけは、群馬県太田市の合併10周年を迎えた記念に映画を作ってみたいと太田市長の清水さんがTwitterで書き込みをした事がきっかけだったのです。そのつぶやきを見た群馬県太田市出身で東京在住のプロデューサー橋本さんが是非僕に作らせて欲しいとリツイートしたところ太田市長の清水さんが、その他多くの方からも自分にやらせて欲しいとリツイートがあったそうですが、どうせやるのであれば群馬県太田市出身の橋本さんが良いと話しが進行したそうです。その中で市長から監督は誰にするのだと話しがあった際、橋本さんがまだお会いした事もなかったのですが、佐々部にしますと話になり市長は、この予算で佐々部を呼べるのかと話しがあったそうです。

そこから僕の所に橋本さんから連絡があり、少ない予算でお願いできませんかと相談がありました。

もちろん僕の考えは、脚本さえ面白ければやるし脚本が面白くなければやらないといういつも通りにお返事しました。

彼にところで脚本はどうするのかとたずねたところ、彼は脚本の学校で学んだそうで是非自分で書いてみたいという事でした。

では書いてみたらと話したところ出来上がった脚本がなかなか面白かったので、引き受ける事にしました。

色々話しを聞くと、どうやらこの話しは彼自身の話しであるようでした。

もちろん脚本は、完璧なものではありませんでしたが彼自信の経験と深く繋がった内容でしたから、脚本に込められた思いという部分では、納得がいくもので、これなら映画になると感じました。

 

NOSVIS キャスティングを拝見するとかなり贅沢な顔ぶれですが、よくこの予算で皆さんをお呼びすることができましたね。

 

佐々部監督 本当にその通りだと思います。当初は色々なお付き合いのある役者さん達にもお話ししましたが、やはり厳しい予算だったので断られました。

しかし出演頂いた皆さんはそんな難しい状態の中、出演を決めてくれたので本当に感謝でいっぱいでした。

特に嬉しかった言葉は、升さんが「断ってくれた他の役者さんのおかげで素敵な映画に出演する事ができ感謝です。」と言ってくれた事でした。

配給のロイヤリティーからもその少ないギャラの部分を埋めるべく皆さんに還元したいとお話ししても、そんなものはいらないと言ってくれ、ただただ皆さんに感謝のひと言でした。

 

ちょうど同じ時期に、テレビの大きなお仕事のお話しを頂きましたが僕自身もギャラがどうのこうのという話しではなく、テレビはスペシャルドラマでも1度放映されてしまえばそれでおしまいですが、映画というものはそうではなく長く生き続けるものだと僕は信じています。またこのような記念となる作品はその街にとってとても大切な作品になると思います。ですから太田市にとって10年の財産になるものを作りたいという気持ちで取り組みました。

小津安二郎の『東京物語』もそうですよね60年、70年たとうが未だに色々なところで上映されていますし、そうやって長く意味を残していくことのできるところが映画の魅力であり魔力であると思います。

 

「群青色の、とおり道」先方記事内画像3

 

NOSVIS 監督の作品は、職人監督と言いながらも画面構成がとても素敵な所を抜かれますが、監督の求める構図などがあるのですか?

 

佐々部監督 僕は、それは無いですね。

絵の部分は撮影監督に任せています。ただコンテは全て自分で割ります。

このコンテの部分は『キューポラのある街』『青春の門』『夢千代日記』などでも知られる浦山桐郎監督から大切なことを学生時代教わりました。

浦山桐郎監督が言われた事は「ワンシーンの中にでも、ドラマを作りなさい そして一番大切なセリフを正面から堂々と撮りなさい そのアップを効かすためにそのワンシーンのコンテを考えなさい」という事でした。ですからずーっと引き絵で撮り続けるような芸術監督風の絵は苦手なのですよ。

観客が見たいアップは見せたい それが娯楽だと考えています。

 

 

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