あなたは どんな心の闇を抱えていますか?

その心の闇に、光りをあてる事のできる希望を見いだしいた時、あなたの人生の続きは幸多きものとなる。

 

個性的な実力派キャストが集まった映画『ホテルコパン』壊れていた人生と向き合う元教師 海人祐介を熱演した市原隼人の新たな表現の幅に釘付けとなった。また現在注目の女優 玄理(ひょんり)の妖艶な魅力も要チェック!

今作が初の長編映画作品となった門馬直人監督の映画にかけた思いを伺った!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

NOSVIS 失礼かもしれませんが、今作を見てドSな映画だなと感じました。

映画の前半の助走がとても長く後半では怒涛のスピード感、まるで監督の手の内で気持を操作されているように感じました。

 

門馬監督 そんな事ないですよ!ぶっちゃけますと後半の怒涛の部分は、やはり見せ場ではあり各人物の決壊を捉えた瞬間ですが、もしかしたら僕自身は前半のだらだらとしたあの空気感、時間の流れが好きなのかもしれません。

こういう映画を撮っている時には、何気ない事、なんでもないような事の方が日常に近いと思っていて、確かに今作の前半は淡々と時間が流れていていますが、後半前半どちらも撮っていて楽しかった。

 

NOSVIS 後半までの流れが、本当に効果的で心揺さぶられました。

 

門馬監督 撮影前からキャストの皆さんには、それぞれの人物の心が爆発する瞬間が用意されていますとは伝えてあり、それまでなんてことないシーンの連続ですが、そのシーンの積み重なりが最終の爆発に必要だとは話していました。

ですから淡々としたシーンでは、むしろ感情が表に現れないように押さえ込む事をお願いしていました。

 

NOSVIS とても深い闇がそれぞれの人物に存在していましたが、監督が思うご自身の闇とは何ですか?

 

門馬監督 闇ではないかもしれませんが、僕自身も生きてく中で障害に直面することは多々あります。でもそれって特別な事でも悲観する事でもなく、その事にぶつかっているという事実が目の前にあるだけなのだと思っています。

僕がそのような事にぶつかっている時は、たいがい自身のコンプレックスのような物が中核にあるのではないかとも思っているので、とにかくその事実を自分自身が見つめ認めて行くことが大切になのかもしれないですね。

その事実を認めることができ、冷静にその事実を見ることができれば、その事をどのようにして行きたいのかが見えてくると思います。

 

『ホテルコパン』記事内画像4

 

NOSVIS 市原さんと清水さんのキスシーンも凄まじくインパクトが強かったですね。とてもフェチを感じました。

 

門馬監督 あれは僕のフェチではなく一雫ライオンさんのフェチですよ。

あそこは本当に特別なキスシーンで、その真意がしっかりと伝えられたかどうかは難しくて、清水さんの演じた女性も旦那と別れて長い時間がたち蓄積された性欲や、怒り、子供を失った悲しみ、その他の多くの感情が入り交じりながらの偶発的な行為であって、フェチというよりこの映画に中で感情が入り交じる印象的なシーンとして入れたかったのは事実ですね。

 

NOSVIS なぜ舞台が長野の白馬だったのですか?

 

門馬監督 それはライオンさんが決めたのですよ!

もともと本の中で問題を抱えた市原さん役の元中学校教師が田舎に引きこもりホテルマンをするホテルを舞台にした群像劇と決めていたので、それにふさわしい廃れた田舎のホテルをライオンさんがうまく噛み砕いてくれ決めたのが長野の白馬でした。

元々オリンピック跡地で賑わっていた場所が、その時期を過ぎてからは、観光地としても悪くなってしまったその姿は、今作のキャラクター達の良い時期が過ぎ、その後壊れて行く姿とオーバーラップしていたと思います。

今の白馬は、その大変な時期を乗り越え、またにぎわいを取り戻していますから、なおさらこの映画にピッタリです。

 

NOSVIS ホテルを中心とした群像劇作品が多くあるからこそ異色化させる事は、難しくありませんでしたか?

 

門馬監督 僕は逆で、強いイメージを持つ1人のキャラクターによって進行する作品よりも多くの人物が織りなす群像模様が好きなのです。それぞれのキャラクターを決めて行く作業は、ライオンさんから脚本が上がってきてから悩みました。

例えは宗教の教祖は、宗教の教祖でベタベタの人物像って、今更どうなの?っていうような話しをしましたね。

李麗仙さんの演じた役も元は、大三郎と言う名前の男の老俳優だったのですが、イメージするキャストが見つからずにいました。誰かに「李麗仙さんはどう?」と提案され、僕もライオンさんも「すごく良い!」と納得し、男性から女性に脚本を大変換しました。

 

『ホテルコパン』記事内画像5

 

NOSVIS この李麗仙さんのお付きの役として出演されていた大谷幸宏さんも良い役者さんですね!

 

門馬監督 彼は元々僕のやっていたワークショップに来ていた方で、その当時から演技が引っかかり気になっていました。

賞を頂いた「ハヌル-SKY-」は、玄理と大谷の二人劇の作品なのですよ。

 

NOSVIS 監督は今もワークショップやられているのですか?

 

門馬監督 はい。弊社のアンドピクチャーズで、毎週土日で学校のように開催していますよ。ライオンさんも講師をやってます。一般の方でも役者を志す方もおりますから是非!

 

NOSVIS これから作品を作る人へメッセージをお願いします。

 

門馬監督 とにかく好きなようにやったら良いと思います。

まずは、なるべく自分がやりたい事を曲げずにやってみる事だと僕は思います。

 

 

 

映画『ホテルコパン』2016年2月13日(土)シネマート新宿ほか全国順次公開

 

 

【ストーリー】 東京で教師をしていた海人祐介(市原隼人)は2年前から、長野県白馬村にあるホテルコパンで働いていた。 1998年の長野オリンピックで賑わった白馬村も、今では、かつての賑わいが嘘のように閑散としている。 オーナーの桜木(近藤芳正)は、オリンピックの時のような活気を取り戻そうと躍起になるのだが、そう簡単に客は集まらない。もう一人の従業員のユリ(玄理)は、そんな桜木を尻目に無愛想に淡々と働いていた。 ある日、スーパーでの「生産者の顔が見える野菜」の販売にヒントを得て、ホームページをリニューアルする桜木。すると偶然にも数組の宿泊客が訪れることになり、久々の盛況ぶりに喜ぶ桜井だったが、やってきたひとりの女性客の顔を見て、海人は顔をこわばらせ過呼吸に陥る。 その女性・千里(清水美沙)は中学校教師時代に担任した生徒・守(狩野見恭兵)の母親だった。守は中学校でいじめを受けていて海人はいじめから救おうと努力したのだが、努力も虚しく守は自殺をしてしまったのだった。ショックと自責の念にかられた海人は逃げるように東京を離れ、ホテルコパンに身を寄せ、人とのつきあいを避けるように働いてきた。母親の執念というべきか、逃げ出した海人をホームページのリニューアルによってようやく海人を発見しやってきたのだった。千里は滞在中、息子のいじめを知らされなかったこと、そして解決しないまま逃げ出したことについて陰湿に責め立てる。海人は突如、苦悩の日々に引きずり戻されるのだった。 一方、他の滞在客もそれぞれ問題を抱えていた。カップルの美紀(大沢ひかる)と班目(前田公輝)、多額の負債を抱えている宗教団体の教祖・段来示(栗原英雄)と資産家令嬢・ひかる(水田芙美子)、昔は脚光を浴びていた老女優・舟木(李麗仙)とマネージャーの澤井(大谷幸広)。ホテルオーナーの桜木もまた、離婚した妻・美智代(遠山景織子)と娘・歩(山田望叶)と偶然再会してしまう。 信じてたものを失い、人生の山場を迎える人々。 その先に待ち受けるゴール、それぞれの見る未来とは…。

 

 【公式サイト】hotelcopain.com

 

copan_posin

【キャスト】

市原隼人 近藤芳正 大沢ひかる 前田公輝 水田芙美子 栗原英雄 玄理 大谷幸広 李麗仙 清水美沙

監督・編集:門馬直人 

脚本:一雫ライオン

主題歌:「もう、行かなくちゃ。」新山詩織

プロデューサー:伊藤主税 

撮影:今村圭佑 

照明:織田誠 美術:佐々木記貴 

録音:臼井勝  衣裳:嶺井淳 

ヘアメイク:野本滋代 助監督:平井淳史 

ラインプロデューサー:中島正志 

音楽:Sayo Kosugi 製作:and pictures 

製作プロダクション:and pictures 

配給:クロックワークス 

宣伝:メリーサン

©2015 and pictures inc.    

2015年/カラー/シネスコ/135分

 

 

関連記事

  • ふらっと立ち寄り、ぐぐっと一杯ひっかけたいお店 青葉おでん横町「藤の家」(2012/08/17)

  • 小林画廊-Kobayashi Gallery-(2012/07/18)

  • 3年間で無敵の52勝を挙げ、日本のレーシングシーンを騒がせ伝説を作ったスカイラインGT-R☆(2010/06/13)

  • 建築家、谷口吉生氏が設計を担当した京都国立博物館「平成知新館」が、5年余りの休館を経て、ついに開館!!(2014/08/20)

  • キューバの革命家チェ・ゲバラの娘 アレイダ・ゲバラが浜松で講演会を行った!!その全公演内容をご覧下さい!(2010/10/26)

  • 英国最高の巨匠、テート・コレクション待望の大回顧展! 世界一のコレクションから至高の風景画が一挙上野に!!「ターナー展」(2013/05/31)