開幕を明日に迫った2014年7月11日『特別展 ガウディ×井上雄彦 – シンクロする創造の源泉 – 』

井上雄彦を通して見た人間ガウディ像とは!

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いよいよ開幕を明日に迫った2014年7月11日。『特別展 ガウディ×井上雄彦 – シンクロする創造の源泉 – 』の記者内覧会に井上雄彦さんが登場した。本展覧会は、ガウディの痕跡を辿りつつも、作品を通してガウディを知るだけでなく、井上雄彦さんを通して見た人間ガウディが感じられる展示になっている。

2011年末に「pepita」を出版したことをきっかけに、ガウディにどんどん惹きこまれていったという井上さん。作品のインパクトだけでなく、その奥にあるものはなんだろうと考え、ガウディという人をもっと見てみたいと思うようになったという彼は、本展覧会では、彼自身とガウディとの共通項や重なる部分を描いた。

 

——当初、ガウディとの共通項は「完成を急がないこと」と答えた井上さん。今、思うガウディとの共通点とは・・・ 

 

今になっても、ガウディとの共通点を挙げるということは、なかなかおこがましいと思っていますが、ひとつは、現場に立たないとわからない、ということですね。今回もほとんどの絵は自分のアトリエで描いていたんですけど、ここに搬入されて、この空間ではどう見えるか、人がどう歩くか、受け取り方をするか、光りの具合など、現場に立たなければわからないことも多くて、そこからどんどん変えていく、というのはガウディもしていたんじゃないかな、と思います。

 

 

—— バルセロナ滞在

バルセロナに1ヶ月滞在したときに、スペインの人の骨格やリズム、僕の間隔からいうと近い人との距離感、スペインの人たちのあり方を意識させられました。サグラダファミリアをいつも見えるアパートにいたんですけど、時間によって光りの具合によってものすごく立体的にみえたり、影の濃さが違ってディテールが浮き上がってくるときがあったり、そのような変化はすごく感じました。
バルセロナで迷子になったときに、いつの間にかガウディが30年くらい暮らしていたアパートに3日連続で気がついたらそこにいて、呼ばれているな、と思ったり。

[写真]「カサ・ミラ」のアトリエで使用していた部屋を指差す井上雄彦氏

 

 

——今回の展覧会を通してみて

 

今回は和紙に描く、というのも大きなひとつのテーマで、和紙に墨で描きました。現代の時間の流れからいうと、墨を擦るっていうのは面倒くさいですし、ひたすら擦っても少ししかできないのですが、絵を描くことが実践だとすると、実践と実践の間にある時間というのは、ものすごく大事だということを、今回墨を擦ることで、学びました。
その時間の中で、気がつくことがあるし、自分と向き合える時間もあるし、余計な考えも落ちていって、1時間くらい墨を擦っていると、すごくいい状態になって、また絵に向かえるというのがあるし、道具は終わったらちゃんと片付けないと次に使えないですよね。実践の前と後というのはものすごく大事だなと感じ、それを含めての仕事で、その前と後ろを大切にしていると、実践が特別なものではなくなって、感情の波を作らない、ということを今回学ぶことができて、こういう機会がもらえてよかったなと思っています。

左から:公式ナビゲーター 光嶋裕介氏/井上雄彦氏/日本側学術監修 鳥居徳敏氏

 

 

 

特別展 ガウディ×井上雄彦 – シンクロする創造の源泉 – 
Takehiko Inoue interprets Gaudi’s Universe

会期:2014年7月12日(土)~9月7日(日)  ※会期中無休

開館時間:午前10時~午後8時(最終入場午後7時半)
会場:森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ 森タワー 52F)
お問合せ:0570-063-050(10:00~20:00)ローソンチケット内

 

公式HP www.gaudinoue.com

 

光嶋裕介氏インタビュー http://nosvis.com/news/koshima-yusuke/

 

 

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