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映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』 松尾スズキ監督×いがらしみきお先生 インタビュー

「一銭も使わないで生きていくためにここに来たんです!」

「なにも買わない なにも売らない ただ 生きていく」

 

現金に触るだけで失神してしまう、前代未聞の深刻な“お金恐怖症”になってしまった元銀行マンが、一円も使わずに生きていくために、過疎化が進む小さな寒村“かむろば村”へやってきた!!

 

お金とは一体なんなのか? 松尾スズキ監督 いがらしみきお先生が語った!

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いがらし先生記事内画像1NOSVIS)原作を作るきっかけを教えてください。

 

いがらし先生)編集者からの持ち込みのネタと言っていいぐらいこういうのを描いてくれと言われたのがきっかけです。その内容は、限定された場所で起きるファンタジーを描いて欲しいとのことで、私の中でファンタジーについて考えたとき現代だからこそお金を一銭も使わないで生きていくファンタジーというものもあってもよいのではないかと思いこの原作ができました。

となるとこの主人公は、どうやってお金に困っていくのかそこが考えどころでした。よくお金困った事はありませんかと質問を受けますが、私も『ぼのぼの』頃ですらお金には困ってましたよ。収支が合わなくて事務所の運営費がどんどん出ていき銀行に行くのもうんざりしていました。

リアルな話ですみません(笑)

 

NOSVIS)今作の見所を教えてください。

 

松尾監督)テーマ性もそうなのですが、出てくるキャラクターが面白いなと思っていて、例えば両頬を切られた男など、ひとりひとりのキャラクターのエピソードがいいなと思っていました。とくにタケ(松田龍平演じる高見武晴)と与三郎(阿部サダヲ演じる村長の天野与三郎)コンビの突っ込みとボケが入れ替わっていくところがおもしろいですね。

 

いがらし先生)この二人の存在でダブル主演のような感じでもありますね。

ある意味バディムービーですよね。主人公とその周辺で群像として、色々な人が政治的であったり、素朴であったり色々なトラブルが起きていくとそんなストーリーですね。

 

松尾監督記事内画像1

 

松尾監督)ですからタケと与三郎が引かれ合う感じはどうなんだろうと考えましたね。与三郎自身が欠落を抱えているから自分を捨てたいという気持ちになり、人に無償奉仕ができる。タケも同じく欠落を抱えていて、お金にまつわるトラウマからお金が怖くて使うことができない。その結果、周りの人に対して無償奉仕になる、そんな部分がお互い引かれ合うところなのかなと設定してみました。

また見所は人間関係の面白さ、独特な間の笑いですね。

この間は、漫画の中にある間なのですが、何かが起きて1コマ挟んで落とす、1コマ空白の時間があって落ちにいくところなど、いがらしさん流の笑わせ方を参考にしながら進めていきました。

 

ジヌよさらば 記事内先方写真1

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