違う考えの人がいたり、他人がいるからこそ、思うことや、考えることがあると思う」和泉元彌インタビュー 元禄音楽劇「黒椿」

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永遠に生き続けるヴァンパイヤ 煉獄役を演じて

 

新感覚の元禄音楽劇『黒椿』に出演された 和泉元彌さん、前田希美さん、やっしー!さんにお話を伺った。

 

——今回「音楽劇」という新しいジャンルに挑戦されていると思うのですが、率直な今のお気持ちを教えてください。

 

今公演中ですが、改めて舞台は生ものだな、と思います。中でも今回は、必ず決まったリズムを刻む音楽が流れていることで反対に、舞台が生きているんだな、というのが実感させられます。「音楽劇」というのは、音楽だけでも成り立たないですし、人間が芝居するだけでも音楽劇にならない。そういうことでいうと、人間が作り出すことができる様々な表現を、全部集めた舞台だな、というのを噛みしめているところです。今までこれほど歌で物事を表現するという舞台に参加したことがなかったので、日々緊張しています。

 

——歌に挑戦されて気持ちの面での変化はありましたか?

 

当然、人前でプロとして演じるので、自信と責任を持って演じてないといけないですし、舞台になっていなければならないので、稽古当初から、歌の世界からいらしている櫻井さんや下川さん、それこそヒロインの小川さんにお話を聞いていたんです。櫻井さんに、「歌って難しいですよね」というのと、「声の善し悪しで結構なところ決まってしまいませんか」っていうことを聞いたら、櫻井さんが、「自分は人にものを伝えることができれば、歌を歌っていいんだってことがわかって、歌手になったんです。」って言われたんです。ただ櫻井さんは、すごく魅力的な声と、歌唱力があるので、その人に言われたら、それは上手いからだよ!と思う人もいるかもしれないんですけど、やっぱり声自体が人それぞれ違うじゃないですか。それぞれが持っている声で歌い上げるからこそ伝えられることがあるんだ、ということを改めて現場で歌の世界からきている人の生の声で聞けたのがまず大きなことでした。

 

今回の「黒椿」でも、歌詞が決まっていて、リズムも決まっていて、音程も決まっていてる歌の世界なんですけど、よくよく考えると、自分の狂言の世界も、全部が決まり事なんですね。台詞を変えてはいけないですし、抑揚も決まっていますし、どこで息をして、どのくらいの間をとるかというのも全部が決まり事なので、もしかしたら同じなのかなと思いました。

 

以前、海外公演に行ったときに、「狂言の台詞というのは、楽譜に記すことができるくらい音楽性がある」と言われたんですね。そう言われてみればそうだな、っと。そのときに型として終わらないのは、ちゃんと自分の心の中で咀嚼して膨らませているからであって、その型から溢れ出るくらいの心を持っているから、人に伝わると思って演じてきました。芝居として自分の間合いとか、自分の台詞まわしなどで表現できる部分ではないからこそ、心をより動かしているんですよね。

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