レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展

レオナルド自身の未完成作ともいわれる『アイルワースのモナ・リザ』が全世界 初公開された

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レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展

Bunkamura ザ・ミュージアムにて6月10日(日)まで開催

レオナルドが生涯持ち続けたといわれる<洗礼者聖ヨハネ>と<聖アンナと聖母子>そして<モナ・リザ>。
中でも<モナ・リザ>は、モデルが誰かということを始めとし、技法や、描かれた理由など、未だ解くことのできない謎に満ちているこの作品は、ラファエロが<マッダレーナ・ドニ>や<一角獣を抱く婦人>で<モナ・リザ>の構図を踏襲しているだけでなく、多くの弟子が<モナ・リザ>を模写している。その中の一枚、レオナルド自身の作品とも言われ、「幻のモナ・リザ」とも呼ばれているのが、今回弟子の作品と共に展示されている<アイルワースのモナ・リザ>なのだ。

 

先ほども述べたように、現存するものは十数点しかないというレオナルドだが、素描やスケッチ類は、他に例を見ないほど多く、断片的なものを含めると約九百点にものぼり、二万ページにも達する手稿類を残したと言われている。

 

当時、素描はまだ下絵でしかなく、絵画を求めるパトロンの間では、絵画制作に移ろうとしない風変わりな画家だと思われていたが、レオナルドにとって、素描は単なる素描ではなく、既に完結した、見せるための作品だったともいわれている。「絵画論」の中で「絵画が最も優れた芸術であり学(科学)である」と言ったレオナルドは、彫刻や建築、土木、人体解剖、科学技術、軍事、舞台芸術、様々なものに興味を抱き、空想をし、素描で残し、絵画で表現した。絵画により、完全な視覚化を目指したのだろう。

 

謎に包まれた芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ。その謎は、500年以上たった今も、読み明かされることがない。その謎こそが、レオナルドの最大の魅力なのだろう。空想家や夢想家といわれるレオナルドに対し、私たちは今、空想を描き続けている。

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