父親の倒産、共に立ち上げた兄の早すぎる定年退職、紆余曲折の20年目 明和電機 土佐信道インタビュー!!

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 お供はドトールのアメリカン・コーヒー

 

——普段はどのようなときに発想が生まれるんですか?

 

起きたときから妄想は始まるんですけど、それが溢れないようにドトールに行って、ひたすら妄想をして、紙の上にざーっと書いていきます。走り書きなんですけどね、ひとつの作品で多いと200枚くらい書いているので5000枚くらいありますよ。イベントをするときも会場の配置などをメモで書くんです。書かないとわからないので、コンセプトや、台割を考えるときも書きますね。

 

 

——何故ドトールなんですか?

良いんですよ。他のコーヒー店のようにデザインが強くて引っぱられそうになることもなく、おじいちゃん、おばあちゃんが集っていて、適度に賑やかで。ほぼ毎日アメリカンのコーヒーを飲みながら作業をしていますね。ブレンドだと濃すぎるので、ドトールのアメリカンが欠かせなないんです。年間のドトールのレシート量はすごいですよ!!

 ——明和電機さんにとって現代アートに対して、どのように感じられますか?

 

現代アートも変わってきましたよね。見せ方が昔と違っていて、昔は画廊で見せるしか方法がなかったのが、今はネットでもプロモーションできますからね。

 

——みんなが簡単に発信できてしまう良い点と問題点があると思うのですが、若い方たちの制作過程を見ていて何か感じることはありますか?

 

良し悪しだと思いますが、アーティストは孤独にならないといけないときがあるので、すぐに調べられてしまう環境というのは、意識をしなければ孤独になれない、という点、少し可愛そうな気がしますね。

 

——制作をする中で、重さを知って軽い表現をする人と、重さを知らないのに軽いものを狙う人との違いはどんな点だと思いますか?

 

それは「アート」と「アート風」の違いだと思います。「美人」と「美人風」の違いにも重なりますけどね。

巷には、美人風、可愛い風がもの凄く溢れているんです。誰でもなれるし、テクニックもすごいし。それと同じでミュージシャン風もアート風も増えているんだと思います。本当のアーティストはそこから抜け出さないといけないと思うので、追い込まれた方がいい点もありますよね。昔、カメラが出て来たときも、「画家は死ぬ」って言われて、みんなとんでもないものが出てきたな、って思いましたけど、いろんなところへ逃げて、20世紀の美術ができましたしね。

アートの面白いところは自己対話なので、自分の作品と自分が対話して、作ることで体感的に自己確認をしていくというプロセスなんですよね。なので、物への固執や、表現をしたものへの固執が浅いと、次へ次へと、自分の芯を見つけられずに流れていってしまうと思うんです。僕からすると、流れていってしまうアートを作ることの方が、よっぽどシンドイのだろうと思います。自分の芯を見つける方が楽ですよ。

 

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