企画展「トイレ? 行っトイレ!〜ボクらのうんちと地球のみらい」

鈴木おさむさん×毛利衛 館長  トークイベント

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企画展「トイレ? 行っトイレ!〜ボクらのうんちと地球のみらい」

 

 

「トイレ」を堂々とオープンに語り合う企画展「トイレ? 行っトイレ!〜ボクらのうんちと地球のみらい」が、お台場 日本科学未来館(略称: 未来館、館長: 毛利衛、所在地: 東京都江東区青海)にて、7月2日(水)〜10月5日(日)まで開催されるのを記念して(※現在開催中!)前日の1日に放送作家の鈴木おさむさんと毛利衛館長によるトークイベントが開催されました。

(以下:鈴木おさむさん=鈴木 毛利衛さん=毛利 敬称略) 

 

 

鈴木:最初にお話を頂いたときに、日本科学未来館がトイレとウンチについて本気で考えるイベントをやるって聞いて僕は衝撃を受けたんですけど、毛利さんは最初に提案があったとき、どう思われましたか?

毛利:未来館では、以前『’おいしく、食べる’の科学展』、という企画展をやったんです。せっかくイベントを開催するのであれば、役に立たないと意味ないですよね。生き物だったらみんな、食べたら出しますよね?出すところにも身近な科学があるので、それを扱ってみたら面白いな、と思ったんです。実際にネットで「食べる」と調べてみたら、5500万くらいヒットしたんですが、「トイレ」と入れてみたら4800万くらいあったんです。そんなに多いのか!って驚きました。関心度がこれだけ高いなら、未来館として影の部分にまともに取り組むことにすごく価値があるな、って思ったんです。

鈴木:僕はオープニングとエピローグを担当させて頂いたのですが、今回全部を見させて頂いて、巨大トイレのすべり台にみんながウンチのかぶり物をして、流れていくんですよね。何より、それを作ったことにまず驚いたんですけど、流れていった後、日本の下水がどうなっているのか、というのがわかるんですよね。凄いシステムで処理をされていくんだな、ということにびっくりしました!

毛利:実は全部繋がっていて、海まで行く間にいろんな処理をしている、というのが、自分があの大きさになると分かりますよね。

 

鈴木:今回、展示を物語仕立てにさせて頂いたんですが、最後のところ便器10台以上が一斉に歌うところがあるんです。僕の中では『アナと雪の女王』を意識してミュージカルみたいにしてみたんですけど、いかがでした?

 

毛利:それまでは、赤潮もそうですが、世界の問題とか震災の際の現状とかを見て、我々に責任があるのか、と少し暗い想いをしていたところで、あそこで急にパッと明るくなりますよね。なおかつ、鈴木さんの作られた「ありがトイレ」という曲の「小さな穴から繋がる地球、小さな穴から繋がる命」という歌詞が、まさに未来館が世界に対して発信したいという本質が描かれていたんですよね!!

 

鈴木:ありがとうございます。

 

毛利:小さなものでも、自分と繋がっていますよ。それが集まって、70億人以上の人たちが未来に向けて本当に100億人になれるか問われていますよ、というメッセージですよね。本当にすごいと思います。

 

 

鈴木:今回、もう少し未来の、宇宙船のトイレも展示されていて、それも非常に興味深いですよね。何も地球から持って行かなくても、将来的には、そのトイレと食べ物が繋がっていく、というシステムが展示されているんですが、毛利さんが宇宙に行かれたときの、宇宙船のトイレってどうなっていたんですか?

 

毛利:宇宙船のトイレは何でも浮いてしまいますので、まずは一カ所に集めないと危険ですよね。吸引システムがあって、それを水物と固形物に分けて、水物の方は、フィルターで綺麗にしてまた飲めるようにする、あるいは、外に捨てる。固形物は今のところ、水気をとったあと、地球に持ってくるんですよ。

 

鈴木:今回展覧会を見ていて、トイレというものがもしなかったら、実は地球ってこんなに汚れてしまうとか、ということも感じたのですが、毛利さんが宇宙に行かれて地球を見たときに、10年間たって、肉眼でもわかる地球の変化ってありましたか?

 

 

毛利:地球から400キロメートル遠くから眺めるということは、あまりにも遠くて人間が作ったものですら見ることができないんです。灰色になっている東京が見えるくらいですね。夜灯りがついていると、ピカピカ光っていて大きな通りは見えます。とはいえ、遠いながらも、変化がわかるんですよね。
人間が関係したものでいうと、アラル海ってご存知ですか?カザフスタンにあるんですけど、今から30年くらい前までには世界で4番目くらいの大きさで、日本が丸々入ってしまうくらいの大きさだったのに、干害でどんどん人間が水を使ってしまっているうちに、魚が住むことができないほど塩分濃度が濃くなって、どんどん小さくなってしまって、今から20年くらい前には、学校で習った地図の半分くらいの大きさになってしまったんですね。それから8年たったときには、更にその半分くらいになってしまったんですよ。自然の大きさから見ると、1000年くらいの長さで変わってくるのかな、と思ったら、人間が関与した途端にそんなすぐに変わるということは、逆に言ったら、人間の今後する行動を考えないといけないな、と思ったんですよね。
 

 

鈴木:10年で人間が頑張れば、宇宙で見ても肉眼で分かるくらい変えられることもあるかもしれないですね。

 

毛利:そうですね。まずは気がついたときに手当をするということが大切ですね。

 

鈴木:今回の企画展、子どもはゲラゲラ笑ったり、大きい声を出したりするというのが想像できますし、大人は、トイレのことをすごく考えると思うんです。僕らの頃から変わってないと思うんですが、男子だとトイレが別れているので、大きい方をするとバカにされたりとかする現状があると思うんですね。

 

毛利:あ、今日、みんなでお昼の食事をしていたときに、秘書の小学校低学年のお子さんが、学校で大がしたくなって、でも女の子の方にしか便器がなかったらしくて、周りの男の子から冷やかされて、いじめにあって大変だったっていう話があったばっかりだったんですよ。

 

鈴木:僕らの頃もそうでしたよ。あるあるなんですよね。オープニングでトイレが怒っているんですけど、トイレ汚いとか、トイレ恥ずかしいとか、子どもたちが思っている気持ちが少しでも変わってくれたらいいな、と思っているんですよね。震災の写真もありましたけど、いざトイレがなくなると、どれくらい大変なのか、とか、普段どのくらい助けられているのか、とか。すごく感じましたね。

 

毛利:鈴木さんはまだお若いですが、僕は田舎で育って肥溜めだったんです。そこに子どもの頃、落ちたんですよ。

 

鈴木:あら!?毛利さんが肥溜めに!?宇宙に行く前にブラックホールに!!

 

毛利:そうですね(笑)。その後見るも無惨な格好になって家に帰った覚えがあります。お風呂に入ってすぐに洗ったんですけどね。でも、今回、なんで肥溜めがあったのか、っていうのを改めて知りました。あれは、溜めているうちにバクテリアが分解して肥料になるリンが採れるんですよね。

 

鈴木「そうなんですよね。展示では、お勉強になりながら笑えたりして。また物販でもとんでもないものが売っているそうなのですが、僕はそれを日本科学未来館が堂々とやっている、ということに価値があるな、と思います。」

 

毛利トイレという話が、タブーじゃなくなるといいですね。

 

鈴木:そうですね。キャラクターの名前がブリットくん。そんな名前を付けてしまう、日本科学未来館、素敵でございます。沢山の方が家族で見に来てくれたらなと思っています。

 

 

 

 

 

 

企画展「トイレ? 行っトイレ!〜ボクらのうんちと地球のみらい」

 

平成26年7月2日(水)〜10月5日(日) 
開催時間:午前10時〜午後5時(入館は閉館時間の30分前まで)
会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンa

休館日:火曜日(ただし、祝日と夏休み期間中は開館)
入場料:大人1200円 18歳以下600円 (土曜18歳以下500円)

※常設展示入場可 ※6歳以下の未就学児は無料
※障がい者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料 ※8月13日(水)~17日(日)は、本展の観覧時間を夜8時まで延長。4時半以降はお得な料金でご入場いただけます。

お盆限定ナイト券 :大人600円 18歳以下300円

公式サイト:http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/toilet/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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