作家と二人三脚で歩みを進める無人島プロダクション!

作家と向き合うことの大切さ 藤城里香インタビュー

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可能性を見るのが私たちの仕事

 

7月20日、21日の2日間、インテックス大阪で開催される音楽とアートの融合フェス「SNIFF OUT 2013」に出展が決まっている無人島プロダクションへお邪魔した。

ギャラリー要素を持ちつつも、アーティストのマネージメントをメインに行う、まさに作家と二人三脚で歩みを進める無人島プロダクション。作家と向き合うことを大切にする代表の藤城里香氏からお話を伺う中で、ひとりひとりが一歩一歩、歩む強さを感じた。

 

 

——作家とどのように出逢い、選ばれるのですか?

 

選ぶ、というのは私としてはちょっとニュアンスが違うんですが、プレゼンに来てくれて「一緒に仕事をしよう!」となった作家や、ずっと作品を見ていた作家と、満を持して仕事を始めたりすることが多いですね。今のところは素敵な縁やタイミングで作家たちと出あえたと思っています。

「一緒に仕事をしたい!」と思うときですが、「それすごくわかる!」という表現よりも、むしろわけのわからなさや「これが、次はどんな展開になるんだろう」と考えさせてくれる表現者たちに心を動かされます。

「この作家がこれからどんな表現をしていくのか」という未知の可能性と、「この作家の表現をどんなふうにプロモーションしていくか」と考えさせてくれることが私の仕事の活力になっていて、私たちを最大限に奮起させてがんばらせてくれるのが、今のパートナーの作家たちなんです。

 

 

——最初に出会ったときに、作家に対し求める一番大切なキーワードとは?

 

性格やキャラクターではなくて、その人がこの社会や世の中をどのように見ているのか、ということです。その視線を、表現を通して知りたいし、その視線は今どこに向いていてこれからどのような表現におとしこまれるのか、という可能性を見るのが私たちの仕事だと思っています。

たとえばプレゼンで見せてもらう作品ファイルというのはあくまで過去の積み重ねであって、「今この瞬間」ではありませんよね。私は過去の作品よりも、今何を考えていてこれから何を作りたいのか、を聞くことに重点を置いています。「こんなに良い作品ができたんです!」とプレゼンされるよりも、「こんなことがしたいんです」ってプレゼンされるほうがうれしいですね。

私たちは、表現者のパートナーという立場から、その瞬間々々で話しているアイデアやプランをどのように展開させるか、を一緒に考えることを大切にしているし、そこに一番の興味と魅力を感じています。作家の提示する新しい視線と世界に、いつも新鮮な驚きをもって対峙したいと思っています。

 

 

——所属作家の作品に対して、率直な評価は伝えますか?

 

作品について「いい悪い」などということはほとんどないと思います。笑ったり、じーっと相手を見つめる、ってことはよくあると思いますが、それで私の反応は大体わかるんじゃないでしょうか(笑)。それよりも、「次は?」「次の展開は?」ということはよく言っているんじゃないかな。あとお客さんからの反応などは伝えていますね。

私たちは作家とともに「これです!」と自信をもってみなさんにプレゼンする立場なので、作品をジャッジメントというか分析や判断するのは私たちの仕事というよりむしろ鑑賞者の方々にしていただきたいと考えている部分があります。

ただ、作品のもつ素晴らしい点をちゃんと自分なりに考えて、人に伝える術をもたないと、人にプロモーションすることはできませんから、自分の中で「この作品のこの部分がこう素晴らしいんだ」というポイントは常に作品ひとつひとつと向き合い考えています。

もし自分の中で「なぜ今これなのか?」と思う作品があったとしても、それは作家にとっての必然だし、作家とじっくり話し合い長くつきあっていくと、そういった「?」の部分は、だんだん少なくなっていくんですよね。

 

 

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