〈日本警察史上の最大の不祥事〉と呼ばれる驚愕の実事件をモチーフに、北海道警察・警部が逮捕されるまでの壮絶な26年間が描かれた映画『日本で一番悪い奴ら』。本作の主演には綾野剛、“S”と呼ぶ裏社会のスパイ役に中村獅童ら豪華キャストを迎えた衝撃の問題作!!メジャーデビュー作となる『凶悪』(13)が、国内の各映画賞を総ナメにした白石和彌がメガホンをとり、見事なまでにエンターテイメントとして描いた、ヤバすぎる話題作!

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映画『日本で一番悪い奴ら』白石和彌 監督インタビュー

 

NOSVIS 今回の脚本を映画化されたきっかけと脚本を最初に読まれた際の感想を教えてください。

 

(脚本の)池上さんはプロットの段階からセリフもある程度入っているロングプロットを作る方なんですが、その段階から相当おもしろくて。脚本ができてからも「まさかここまでおもしろいのか!」っていう出来だったんですが、初稿は3時間半近くあったので、切るのが大変だなと思いました。

 

NOSVIS そこまで面白い脚本からカットしなくてはいけないとなると、バランス感覚が必要だったかと思いますが、いかがですか?

 

主人公のキャラクターが何をやってもブレることなくしっかりしていたんです。それがあったので、事件の積み立て方をどうするかというのは考えましたけど、大きく話が変わるということはなかったですね。そこには絶対の自信がありました。

 

『日本で一番悪い奴ら』記事内画像1

 

NOSVIS もとになった「稲葉事件」や原作の中から、いくつかの出来事をピックアップしたかたちになっているかと思いますが、そのエピソードを選んだ理由は何かあったんでしょうか?

 

それはこの話を、映画という2時間の枠に集約するために何度も細かく話し合った結果ですね。本当は序盤に拳銃が云々の前に、警察官としてとにかく点数をあげるシーンとかもあったのですが、そういうところはなるべく切っていって、早く拳銃の捜査をして、覚せい剤を売り始めて…とストレートに盛り上げていきました。本当はもっと描きたいエピソードがいっぱいあります。原作にもあった、元警視正が北海道のすすきのに店を開きたいと言ってきた時に、稲葉さんが上司から「誰かいいヤクザ紹介してやれ」って言われる話とか(笑)。大筋に関係ない話になっちゃうので泣く泣くカットしました。

 

NOSVIS 今作は実在の事件をもとにされたとの事ですが、この時代の警察のアウトローな捜査手法に監督はどのような感想をもたれますか?

 

 至極当然なことだと思ってやっただろうし、悪いことだっていう感覚もなかったと思います。今思えばひどいですけど、どんな世界でも同じこと。映画の業界だって、けっこうひどいことやりながら映画を撮っていましたからね。都知事も領収書を切りまくっていましたしね(笑)。

 

『日本で一番悪い奴ら』記事内画像2

 

NOSVIS 映画業界に潜むアウトローな一面はありますか?

 

映画業界だけじゃないけど、戦後間もないヒロポンがOKだった時代は、みんなそれ打ちながら徹夜で映画作っていたそうですよ。1社で年間100本近く作っていた時期があったんですよ。1週間に2本ずつ完成していくペースですからね?むちゃくちゃでしょう(笑)。今になってみればアウトローですよね。

 

NOSVIS 白石監督ご自身が自分の中に感じるアウトローな一面はありますか?

 

どうですかね(笑)。でもやっぱり役者やスタッフにはある程度無理言わないといけないときがありますよね。「常識的にはOKなんだろうけど、ここはもう一回やらなきゃ」というような場面では、心を鬼にしてみんなが嫌がることを言うのが監督の仕事ですし。そういうのはアウトローっていえばアウトローなのかなと思います。でもだからと言って、子供に浮き輪付けずに川の中に放り投げたりとかはしないですよ。

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