SNIFF OUT 2013のイメージキャラクターを務める「ミラーボールマン」の生みの親 現代アーティスト西野 達  Tatzu Nishi

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「交換」というアイディア

 

——ミラーボールマンの活躍を見ていかがですか?

 

ダダ的な 発想の作品だから、こうやって作品ぽくなく活動が広がっていくのはいいし、その広がりは光を増殖していくミラーボールのイメージと重なる。

今は「西野達」になっているけど、作者名を俺じゃない別の名前にしてミラーボールマンを俺のアートと切り離したり、杉本さんとコラボでやったりするっていうことも話しをしているんだ。

 

——西野達さんはお名前を何度か変えられていますが、今現状で何個あるのですか?

 

数えたことがないけれど、漢字だと5つくらいあって、アルファベットだと6つくらいかな?昔使っていたものは、ほとんど使わないから新しい名前が増える一方だよ。

25年くらい前にドイツへ行ったときに、パスポートを作ったり住民登録をしなくちゃいけない。本名は「西野達郎」なんだけど、ドイツ名ではアルファベットだから「Tatsuro Nishino」になる。当たり前のことだけど、そんなに簡単に名前って変わるんだって感慨深いものがあった。

そこから何かと何かを交換するっていうアイデアが浮かんで、数年後のドイツの大学の校舎の屋根に立ってる時計台のばかでかい時計と、同じ校舎内の地下の学食にある普通の壁時計を交換するというプロジェクトにつながってる。ただ、この「交換」アイデアを思いついたばかりのころは学生でお金もなかったから、すぐにでも自分の意思だけで出来る、アーティスト名を変えるプロジェクトを始めたわけ。

 

 

——西野さんにとって作品を生み出す原動力は、どのようなことですか?

 

小さい頃からみんなと一緒のことをするのが嫌いで、今もそれがパワーを生み出している一つになっているじゃないかな。

多くの人と話す機会が多いプロジェクト型の作品を作っているので、最近は自分の行動のコントロールがうまくなったけど、子供の頃は先生に怒られてばっかりだったね。俺はおとなしくしてクラスで浮かないほうがいいと思っていたんだけど、それが出来るのは2日間ぐらいだけかな。勉強もちゃんとする真面目な生徒だけど、右へ倣えの行動が出来ないので結局はすぐに目立つ存在になってしまう。

運動会の練習でみんながいっせいに前に進むと俺一人だけが後ろに進むとか、右向け右って言われたら俺だけ左を向いて殴られるとか、そんなことが多かったね。変わった奴なんだけど、クラスでは人気があったよ。それに、なぜか不良が近づいてくる。どうしてなんだろう?

 

 

——それは頭で考えてではなくて、衝動的にやってしまうのですか?

 

何で俺がこの場所でみんなと同じ行動をしているのかな、って思ってしまうんだ。みんなと同じ行動をすれば何一つ問題もなくそのまま周りはスムーズに動いていくけれど、俺の中ではなぜそれをしなくちゃいけないかがわからない。だから、とりあえず逆らってみて、周りがどう反応をするかを知ってからでないと先に進めなかったのじゃないかな。

アーティスト名を変えるプロジェクトを始めたときも周りからは評判悪かったね。アーティストとしてのキャリアには損だと言う意見ばかりだったから、何で損になるんだろうと逆に始めたというわけ。

 

 

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