一針一針が作り出す心情の一枚!しょうぶ学園「Nui Projectシャツ」展 施設長の福森伸さんの思いとは?

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一針一針が作り出す心情の一枚

 

いつの機会だったのだろうか、目を惹く1枚のシャツに出逢った。
それは、緑や黄色、白、赤、様々な糸を用い、手刺繍でシャツ全体を覆っている斬新なものだった。他にどのようなデザインがあるのだろうと、いくつか作品を見てみると、正面を切り刻み縫付けてあるものや、ドット柄、ボーダー柄など、魅力的な色味で表現されたものばかりだった。正直、特別な理由があって作っているとは思ってもいなかった。ただ、「魅力的なシャツだ、一度見てみたい」と思った。

このシャツを製作しているのは、ライフサポートセンター「しょうぶ学園」が発信するnui project。

知的障害者たちのための施設である「しょうぶ学園」の[布の工房]から生まれた独創性に優れたプロジェクトとして、1992年より本格的に活動を開始した。個人ワークを優先させ、各々の行為から生まれてくる思いがけない表現、表出する心の動き、行動のすべてを「その人の個性」として尊重し、サポートすることを大切にした結果、数々の名作が生まれたそうだ。

「普通だったら狙ってやるんだけど、彼らは好きに作っているだけなんです。それをこうするんだよって教えるのではなく、スタッフは材料だけを渡して、あとは好きなように作るだけなんです。」と話す施設長の福森伸さんにお話を伺った。

 

彼等にとっては「やりたいことを、やりたい時間にやる繊維遊び」ですね。そのときに出来上がったものを見ると、糸くずが丸まっていたり、ただひたすら縫い続けていたり、普通に見たら不良品になりそうなものばかりなんですけど、それに対して、僕らは考え方を180度置き換えるだけなんです。そうすると魅力的に見えてくるし、そういう頭になったら、あとは良さを引き出すだけなんで、誰も苦しくないんですよ。ただ、人によっては不良品にしか見えないって言われるんですけどね。

 

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