一針一針が作り出す心情の一枚!しょうぶ学園「Nui Projectシャツ」展 施設長の福森伸さんの思いとは?

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一針一針が作り出す心情の一枚

 

しょうぶ学園は父親の代に始まったもので、最初は彼等にとって「学ぶ場」だったんです。一般的な社会生活を送るために、頑張ってみんなで学んで、世の中の人たちに少しでも近づくと褒められて。でも、それって何か違うんじゃないかなって思ったんです。彼等は与えられているのが当たり前で、与えていくことはできないのかな、って思って10年目頃からもの作りに目を向けはじめました。

ただ、そこでもやっぱり、世の中の人たちに少しでも近づくと褒められて。でも、教えられて直されて作っている作り手も、スタッフも、苦しくなってしまったんですよ。普通ってなんだろう、当たり前って何だろうって考えたときに、誰がクレイジーなのかなんてわからないじゃないか、割合だけの話しじゃないかって思えてきたんです。

そこで、だったら教えるのはやめて、好きなように、好きなだけ作ってもらおうって思いついたんですよ。
まあ、まあ、そうしたら、糸くずがごろごろ転がり始めましてね。25cm角の布を半年くらい縫い続ける人もいますしね。でも、なんでしょうね、彼等がやろうとしていることと、僕らがやりたいことが違うときは苦しかったんですけど、彼等の考えによりそうことに決めてからは、お互いなんの無理もなくて楽しくなってきましてね。できることを探す作業をはじめると、たくさんのできることが見つかるんです。「こんなに縫い続けることができる」「こんなにいっぱい丸めることができる」っていう具合にね。

 

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