現代日本人が忘れつつある自然との境界線、自然崇拝を改め感じさせられる作品を見た!造形作家 佐々木誠

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佐々木誠 – sasaki makoto - 

日本人として忘れてきたものに気付いた瞬間はありましたか——

学校教育では教えてもらっていないですからね。自分で疑問に思ったことを本などで調べて知識では解っていても、実在の衝撃、感動の経験はやはり大きいです。
その25年前の出来事は今でも深く影響を受けています。その頃には既に彫刻を創っていたのですが、テーマが漠然としていて。その後、やるべき事も明確になって行きました。

とはいっても、仏像と違って神様は形の無いものとされているので、どう形象化するか最初は困りましたが。

 

作品からは血肉感が感じられ、生々しい目線など、人物の顔にも特徴がありますが、心がけている点とは——

普通に人体を創ると日常的になってしまうので、非日常な空気感は必要です。人間を超えた存在ですから。古代の神像もすごい顔をしているのが多いですよね。
神の威厳を現すために、あまりリアルな人物になりすぎないようにしています。素材の持つ木の霊性を、鑿跡や木の割れによって生かす場合もあります。

作品から感じられる血肉感や生々しさは西洋彫刻の影響もありますが、鎌倉彫刻の肉付けや舞踏手の印象、また動物の骨格なども造形的な範となっています。目の表現は閉じているか半眼にしていますが、そのほうが観る者にとって、像と対峙したときの一体感があります。やはり日本の神様は自分の内側に感じるものでしょうから。
しかしそういう技術的な説得力も大事ですが、重要なのは歴史や伝統の共感によって創るということ、それは頭で考えて出てくるものではないです。万葉集も読むだけではなく自分自身でも和歌を詠んでみて、古代の人々がどう神々と向き合い体感していたかを知ることも、共感して創るために大事なことだと思っています。      

 

[画像]麻我毛能(マガモノ) 磐根 イハネ/木株 キネタチ/艸葉 クサノカキハ/青水沫 アヲミナワ 1993 桂 彩色

 

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