日常に咲く一輪の花のように 心穏やかに、優しく響く彼女の唄声! 

そして彼女とジブリ映画との出会いとは?手嶌葵インタビュー

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映画で音楽と出逢い、オードリー・ヘップバーンに恋をした 

 

8年前、当時高校生だった彼女の唄声を聴いたとき、せわしない足取りが、ふと、立ち止まるような感覚になった。

「こなす」ことに精一杯になり、感情を押し殺しながらも、歩みを進めようとする日常の中に落された彼女の唄声は、

切なさや、柔らかさを持ちながらも、芯の力強さがあった。

ひとことひとことが心に届けられる感覚、包まれる心地よさ、そして、心穏やかに、優しく響く唄声。

透明感があり、どこか幻想的な雰囲気すら感じる、彼女はコンクリートの間に咲く、一輪の花のようでもあった。  

 

 

——手嶌さんの唄を聴いていると、音をひとつひとつ丁寧に置かれている感じがするのですが、唄を唄う際に、心がけていることや、影響を受けているものはありますか?

 

おっちょこちょいなので、なるべく丁寧にしようということを心がけています。それから、私の歌い方はリズムが半テンポ後ろにいく感じがあるのですが、それは、ジャズの影響もあると思います。

もともとジャズの、リズミカルななかでも、すごくゆったりと歌ったり、早口だったり、といった、すごく自由なところが好きでよく聴いていたんです。ルイ・アームストロングさんとか、エラ・フィッツジェラルドさん、チャット・ベイカーさん、それから最近はソンドレラルケさんというジャズもロックも歌われる方が好きでよく聴いています。いろんなジャンルを、きちんと自分なりの歌として歌われていて、凝り固まっていなくて、なんでも自分の色にできるのは、すばらしいなと思いますね。

 

 

——音楽は手嶌さんにとってどのような存在ですか?

 

小さいころから一緒にいてくれるものですね。何かで遊ぶよりも、唄うことが好きだったので、兄とよく一緒に唄っていました。歌のレッスンを特別にしていたのではなく、幼稚園の頃から「オズの魔法使い」を見ながら、歌をよく口ずさんでいたのを覚えています。音楽が好きだなって思ったのも、映画のなかで、オードリー・ヘップバーンに恋をしたのもその頃でした。彼女が、にこって笑うと、私も一緒に笑顔になれるし、とても堂々としているのに、妖精みたいに可愛らしいので、今でも憧れの人です。ませた子どもだったので、小さいころから、映画で覚えた唄や、ブルースブラザーズの唄や、マイケル・ジャクソンの歌を一緒に歌っていました。母は、カセットテープでたくさん音楽を聴かせてくれたり、ミュージカル映画をたくさんみせてくれたりしたので、今考えると、とっても有り難かったなって思います。

 

 

——ジブリの音楽をされるきっかけになったのは、どのようなことだったのですか?

 

16、7歳のときに通っていた音楽学校で、オーディションがあったんです。そのオーディションを受けたときに、ヤマハさんから声をかけてもらって、デモテープを作ってみませんか、っていわれて。本物のミュージシャンの方たちとできるんだって、喜び勇んでデモテープを録音したのがきっかけです。それが、いろいろなところにまわって、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーのところに届いたようなんです。

宮崎吾郎さんも、私とデビューの作品が同じなのですが、2作目も声をかけてくださったので、おふたりがどうお考えか、定かではないのですが、ジブリを2回歌った方はいらっしゃらなかったので、とても光栄なことだと思っています。特に一回目はごく普通の高校生で、あまりお役に立てなかったと思っていたので、2回目は、もう一回チャンスを下さったということが、とても嬉しいのと、ちゃんと頑張らなくてはいけないな、という思いで頑張りました。

 

 

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