『クラッシュ』ではアカデミー賞(R)作品賞、脚本賞を受賞したポール・ハギス監督が、新作『サード・パーソン』を引き連れ登場!!

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映画『サード・パーソン』 ポール・ハギス監督 インタビュー

2014年6月20日(金) 全国ロードショー 

 

 

——確かに今回の映画の中の女性たちは、自分に都合が良いときには笑顔になり、少しでも都合が悪くなると、途端に表情が一変するという表情が印象的でした。

 

女性たちのキャラクターは自己中心だという風に見せているんだけど、実は男性のことを助けようとしていたり、自分を与えようとしているんですよね。自分の痛みを通して、表現をしているように思います。男性たちの方がかえって自己中心なのかもしれないな、と思いますね。

 

 

——男女関係の場合、自身を守るだけではなく、相手に求めるものとしては、男女で違いはあると思いますか?

 

オーガット(笑)。 誰もが愛されたいと思っていると思う。でも、自分たちが愛そう、と思っているのか、ということが問題なんだと思います。愛というものを求める気持ちにより正直なのは、女性の方なんじゃないかな?

 

 

——どのキャラクターもイメージ通りのキャストのように感じましたが、キャスティングはすぐに決まりましたか?

 

最初から見えていた配役も、時間のかかった配役もいるんだけど、全体的には時間かかったかな。脚本を書き終えた段階で、オリヴィア・ワイルドにアンナの役をお願いしたいとは思っていたんです。でも、実際の彼女はアンナとは全くタイプが違って、だからこそ、きっと僕を驚かせてくれるだろうと思ったし、リーアムも見た目はすごく信頼がおける良いやつだからこそ、彼が裏切ったら、と考えると面白いんじゃないか、と思ったんです。でも、他の方はもう少し時間がかかりましたね。

 

 

——モニカを演じたモラン・アティアスは監督の作品に多く出演されていますが、彼女の魅力とは?

 

モニカは魅力溢れる女性だよね。前作でも小さな役で出てもらったときに、現場でモニカと恋愛や人間関係について話をしていたんだ。本作のような多様な人間が出てくるストーリーを書くべきだ、と言ってくれたのも彼女だったんです。僕も複雑な恋愛で終止符を打ったばっかりだったし、彼女の恋愛についても聞いてみて、彼女には、セクシャルで炎のような魂を持った女性なのかな、と思わせながら、でも翻弄をされていくようなキャラクターを演じてもらいたいと思ったんです。

 

 

——監督にとって「映画」とは?

 

映画は贈り物でもあり、自分自身をより模索するチャンスなんです。自分を居心地悪くするチャンスでもあり、その過程で、絶対に見せたくないような自分の面を掘り出して、それを世界の皆様に見せてしまうんだよね。

この作品は、僕の大好きな70年代の監督たち ミケランジェロ=アントニオーニ、フェデリコ・フェリーニ、ジャン=リュック・ゴダールのような、少なくとも自分にとっては「シネマ」を再定義した監督へのオマージュでもあります。こういった作品は答えを準備するよりも、問われることの方が多い作品で、見終わった後もエモーショナルなリアクションはあるんだけれども、必ずしも全てが理解できているわけではなくて、だからこそ、見終わったあとに友達と話をしたりして、その中で、監督はこういうことを言おうとしていたのかもしれないんじゃないか、という答えが見えてくるような映画なんですよね。今の観客は、そういった映画には慣れていないんだけれど、そういう映画を僕は作りたいんです。
 

例えば主人公のマイケルは物書きで色々な物語を綴っているけれど、自分が彼らを書いているという経験の中で、キャラクターたちに導かれて、自分が受け入れようとしない真実に導かれていくという映画になっているんです。自分にとって、映画というのは、真実でもありますし、「真実」は映画にあるとも言えるかもしれないですね。

 

 

 

——SNSや携帯電話など、どこにいても表面的に見ると以前よりも繋がっているように見えるのですが、それでも「孤独」を感じている人が多くいるというのは、何故だと思いますか?

 

我々は夕食でいろいろな方にお会いしていても、その半分くらいは自分たちというより、彼らがもっと興味深いと思っている人たちと携帯で繋がっていることがあって、我々は自分が欲していることをどうも手にいれられない、ということがあるんですよね。本作のキャラクターたちもそうなんですが、みんな必死に何かを欲しているんだけど、何を欲しているかが、必ずしも分かっているわけではないことがありますよね。

今回も、恋愛について3つのことを自問して、3つのストーリーがうまれて、どのパターンだったら幸せにたどり着けるのかな、と思って考えて作っていったんだ。シニカルなストーリーや、信頼が相手を変えることができるのか、というロマンチックなストーリー、自分自身を見つめろと迫った結果どうなるのか、という物語なんです。我々は何かを欲しているんだけど、キャラクターたちの行動と同じように、必ずしもそれが必要なための行動というのではなく、真逆の行動をとることもあるんだよね。

 

 

 

『サード・パーソン』

6月20日(金)TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー 

 

監督・脚本:ポール・ハギス 

出演:リーアム・ニーソン、ミラ・クニス、エイドリアン・ブロディ、オリヴィア・ワイルド、

 ジェームズ・フランコ、モラン・アティアス

2013年/カラー/シネスコ/137分/5.1chデジタル/映倫:G

提供:2014「サード・パーソン」フィルムパートナーズ/配給:プレシディオ/東京テアトル 

 

 

■公式HP:http://third-person.jp/

■公式Twitter:@third_person_jp  

■公式Facebook:/thirdperson.movie

 

 

 

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