トヨタグループの創始者であり、日本初の動力織機や自動織機などを発明し、日本の機械産業の発展・近代化に貢献した豊田佐吉に迫る!!

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研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし

 

 

この頃、村では繊維業が盛んであった。しかし、機械といえば、どれも両手を使う効率の悪い織り機ばかり。

これを見た佐吉は、母親や村の人がもっと楽に織れる機械を作れば役に立てるはずだと思い、研究をすることに決めた。

さっそく織機について知ろうと、愛知県の知多半島にある岡田の、木綿工場に一時務めたが、織機ばかりを観察し、仕事をしない佐吉はすぐに工場を放り出されてしまった。

 

再び村へ戻り、ひとり熱心に織機と向き合った。「佐吉は男のくせにはたを織ってばかりいる。仕事はしない、頭がおかしくなったのではないか。」と世間からは冷たい目で見られても、父親に内緒で納屋へ閉じこもり、発明に明け暮れた。

 

 

明治23年 (1890年)、東京で内国博覧会が開催されると、日本のものよりも明らかに優れた欧米の機械に心奪われ、熱心に通い詰めた。「いつかきっと自分の手でもっと良い物を発明しよう」と改めて心に決め戻ってきたときのことだった。

 

趣味の凧揚げをしながら織り機について考えていたとき、「片手でシャトルを飛ばすことはできないものか」と思いついたのだ。

 

それがきっかけで発明されたのが、佐吉の第一発明品である「豊田式木製人力織機」である。この織機では、両手を使用するパッタン織機に改良を加え、筬框を片手で前後に動かすことにより、シャトルを飛ばすことと緯糸を打こむことが同時に可能となった。これにより、40%から50%ほど生産性が向上した。佐吉の創り出すものは常に製品にムラがなく、好評だった。

 

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