トヨタグループの創始者であり、日本初の動力織機や自動織機などを発明し、日本の機械産業の発展・近代化に貢献した豊田佐吉に迫る!!

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研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし
 

その後、明治27年(1894年)には「糸繰返機」、2年後には「豊田式汽力織機」を発明するなど、次々と改良品を生み出していった。

 

朝は誰よりも早く起き、夜は一体、彼がいつ眠りにつくのか、家族すらも知らなかったというほど、研究に没頭する彼だったが、まだまだ世間は冷たかった。佐吉の言葉の中にこのようなものがある。

 

「其苦心懊悩は一通りではなかった。(中略)自分にも大工の真似事もたる。朝から晩まで毎日毎日こつこつと何かこしらえてみては壊す、作っては又作り直す。それを後から考えてみると、随分へまなこともやった。まるで狂人じみたやり方さ。傍人が眺めて狂人扱いにし、変わり者扱いにしたのも、尤も至極のことさ。(中略)労るどころか、謗る者ばかりである。それもその筈じゃ。田舎の小百姓と言いながら、田畑の少しはあったものを、ぼつぼつと売り減らして、あてどもない発明に皆つぎこむのだから、とても周囲の人達が良く言うてくれそうな筈がない」

 

世間の目に加え、製品を世に出すときは常に完璧でなくてはならない、と考える佐吉の良心が、利益を優先する企業側と、ことごとく衝突し、日本で生きることに失望した佐吉は、明治43年(1910年)横浜港からアメリカへと向かった。

 

  

 

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